肌がオイリーでベトベト。そんな脂性肌ニキビでも、できるメカニズムを知っていれば何をすれば治せるのかおのずと見えてくる!
脂性肌だとなぜニキビができやすいのか?
脂性肌はニキビができる原因にもなり、ニキビができやすいと頭の中では知っている人も多いと思います。しかし、なぜ脂性肌だとニキビができやすいのかというメカニズムまで理解している人は少ないです。このメカニズムを知っていると自分が脂性肌の場合、何をしなければならないのか?何を気を付け中ればならないのかが必然的に見えてきます。
少しでも早く脂性肌ニキビを治したいという人は、このメカニズムを是非、知っておいて下さい。
脂性肌ニキビができるメカニズム
一言でニキビと言っても大きく分類して「大人ニキビ」と「思春期ニキビ」があります。脂性肌自体になる原因はそれぞれ異なりますが、脂性肌からニキビができるメカニズムは同じです。
ニキビは「大人ニキビ」であろうが「思春期ニキビ」であろうが必ず毛穴内部に皮脂が詰まることが発端となってできます。
脂性肌は皮脂腺から皮脂が多く分泌されている状態なので、当然、毛穴内部に皮脂が詰まるリスクも高くなります。例え詰まらなくても毛穴外部へ皮脂の排出がスムーズに行われなければ、毛穴内部に絶えず多くの皮脂が常駐していることになるので、詰まっている時と同じような状態になります。
ただ、誤解を招くような記載をしてしまっていますが皮脂は液体で基本的には皮脂だけでは詰まるようなことはあまりありません。古く傷んだ角質と皮脂が絡まり合い(一般的によく言われる角栓と言う状態)、詰まりを起こしてしまいます。この角栓が毛穴に詰まった状態がニキビの初期段階でもある白ニキビです。
毛穴内部に角栓が詰まった状態が長引くと、徐々にアクネ菌が増殖し始め炎症を起こした赤ニキビや黄ニキビへと進行していきます。
本当は思春期ニキビではない?誤解しやすい思春期ニキビ
病院で診察を受けてあなたのニキビは「思春期ニキビ」です。もしくは「大人ニキビ」ですと言われ、自分自身のニキビがどっちのニキビか明確にされている方はほとんどいないと思います。そもそも「思春期ニキビ」や「大人ニキビ」は医学的に分類されているわけではなく、一般的なニキビのタイプとして言われているに過ぎません。そのためあなた自身も20歳未満の思春期にできるニキビを思春期ニキビ、大人になってからできるニキビを大人ニキビと漠然と思い込んでいるだけではないでしょうか?
では、20歳の時にできたニキビはどっちのニキビになるの?
丁度、境目の時期なので判断が難しいですよね?
思春期ニキビと大人ニキビは以下のように定義されています。
思春期ニキビ
思春期の頃、人間の身体を成長させるのに必要な男性ホルモンの量が増える。この男性ホルモンは、皮脂を分泌する役割も持っており、男性ホルモン量が増えると合わせて皮脂も多く分泌される。そして、多く分泌された皮脂の影響によりできるニキビを大人ニキビと言う。
大人ニキビ
ストレスや生理などで一時的にホルモンバランスが崩れ男性ホルモン量が増えることによってできたり、紫外線やエアコンの当たり過ぎや、睡眠不足、偏った食事などにより肌質が異常(乾燥肌や脂性肌)になりできるニキビを大人ニキビと言う。
上記の定義を見て頂くとわかると思いますが、思春期ニキビは思春期の頃しかできません。しかし、大人ニキビは思春期の頃にもできるのです。
例えば、学生の頃は部活で紫外線によく当たりますよね?更に、友達と遊んだり勉強などで睡眠不足や偏食などよくあることです。これらは大人ニキビの原因でもあり、もしかすると思春期ニキビだと思っていたニキビが、実は大人ニキビだったということもあり得ます。
ただ、ホルモン量などの検査でもしない限り、どっちのニキビか判断することは難しいので心当たりがある行動は改善していくというのが大切になります。
脂性肌の場合はニキビが悪化しやすい
ニキビの程度は、白ニキビ→黒ニキビ→赤ニキビ→黄ニキビ→紫ニキビという順に悪化していきます。
特に赤ニキビ、黄ニキビ、紫ニキビになってくるとニキビ内に炎症が起き、ニキビ跡が残るリスクも高まっていきます。ニキビに長年悩まされている人であれば一度は聞いたことがあるかもしれませんが、ニキビ菌と言われている「アクネ菌」が原因となってこの炎症を引き起こします。そもそもこのアクネ菌は肌に普段からいる常駐菌の一種なのですが、皮脂を好む菌で毛穴などに皮脂が常に多くある状態だとこのアクネ菌が徐々に増殖していきます。そして増殖したアクネ菌の影響により炎症を持ったニキビへと進行していきます。
そのため、脂性肌は常にアクネ菌を増殖させるリスクが高い状態となっているため、赤ニキビや黄ニキビなどに悪化しやすい傾向にあります。
脂性肌ニキビの治し方
脂性肌になる原因自体は、ストレスや偏食、睡眠不足、生理など様々な原因が考えられ人により全く異なってくるので、この点に関しては心当たりのある習慣や行動を改善していくようにして下さい。
脂性肌ニキビの根本から治すには脂性肌自体を治す必要がありますが、できてしまった脂性肌ニキビを治す方法は顔表面や毛穴内部の皮脂をこまめに洗い落とすことにつきます。皮脂は本来、外的刺激から肌を守ったり保湿の役割があり、落とし過ぎるのは良くないと言われています。しかし、肌の油分量を測るわけにもいかないので、細かな調整なんてできませんよね?
私の経験上、洗顔後は肌が突っ張るけど数時間もすれば前の状態にすぐに戻るというような人は気にせず小まめにしっかりと洗顔をすればよいかと思います。洗顔後、突っ張った状態が長く続き、しばらく肌が乾燥した状態になるという人は、洗顔回数を少し減らしたり、高めの湯温で洗顔している人は温度を少し下げて洗顔するなどの一工夫を入れれば良いかと思います。